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2023.11.27
MetaTrader(メタトレーダー)にはMT4とMT5があります。
MT4は現在でも多くの人が愛用しており対応FX会社も非常に多いです。そしてMT5は2011年にMT4の高機能な最新版としてリリースされたものです。
となれば、どっちを使えばいいの?という疑問が当然出てきます。
本記事では、MT4とMT5の違いについてわかりやすく比較、解説しています。
MT4の基本画面
MT5の基本画面
MT4、MT5の基本画面はアイコンメニューなど細かな違いこそあれ、概ね同じです。
またほとんどの機能は共通ですので、どちらかの操作に慣れていれば、MT4/MT5共に同じような感覚で扱えます。
次は違いを詳しく見ていきましょう。
MT4とMT5の違いを比較表にしています。MT4が優れているところもあればMT5が優れているところもあります。
MT4 | MT5 | |
リリース | 2005年 | 2011年 |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
動作速度 | MT5と比べるとややモッサリ | サクサク |
気配値 | 普通 | より詳細に |
オブジェクト機能 | 普通 | 多い |
カスタムインジケーター | 非常に多い | まだ少ない (徐々に増えてきている) |
EA(自動売買プログラム) | 非常に多い | まだ少ない (徐々に増えてきている) |
FX業者の対応状況 |
|
|
MT5では時間足の種類がMT4の9種類に加え21種類と大幅に増えています。
MT4(1分・5分・15分・30分・1時間・4時間・日・週・月)
MT5(1分・2分・3分・4分・5分・6分・10分・12分・15分・20分・30分・1時間・2時間・3時間・4時間・6時間・8時間・12時間・日・週・月)
これにより更に細かな分析が可能となっています。特にスキャルピングでは3分足を活用する事が多いでしょう。
9種類でも十分との声もありますが、トレード方法の多様化に応えた嬉しい要素であるといえるでしょう。
動作速度を比較すると、MT5のほうがサクサクと軽快に動きます。
動作速度の速さは、最新版であるMT5の最大の強みともいえるでしょう。
比べてMT4はややモッサリといった印象です。ただこれはあくまでMT5との比較での表現になります。MT4単体で見た場合、動作速度にストレスを感じることは少ないです。
MT5では気配値ウィンドウの項目が増えて、より詳細になりました。
MT4:銘柄、ティックチャート
MT5:銘柄、ティックチャート、詳細、プライスボード
プライスボードと詳細についてはMT5に追加された新機能で詳しく解説しています。
MT5ではオブジェクトツールの種類が増えて充実しています。
チャート分析に使えるものでは「エリオット波動」が追加されています。
またチャート上に貼り付けるラベル・矢印・アイコンなどの種類もかなり追加されています。これらは必須ではありませんがわかりやすい目印として使えます。
カスタムインジケーターやEA(自動売買プログラム)の種類はMT4の方が多くなります。
MT4が爆発的に普及していた分、開発されているカスタムインジケーターやEAも多い、というわけです。
ネットでインジケーターや自動売買を検索するとやはりMT4の方が多く挙がります。日本語で詳しく解説しているものもMT4のものが目立ちます。
とはいえ、近年はMT5も種類は徐々に増えてきていたり、MT5専用の便利なインジケーターもあるので悲観することはありません。
FX業者の対応状況ですが、MT4は海外ではほぼ全ての業者が、国内でもいくつかの業者が採用しています。
MT5が登場したのは2011年で既に10年以上経っていますが、未だにMT4を利用している人が多いのです。
これはMT5がMT4とプログラム言語が異なりEAやインジケーターをそのまま使う事が出来きず、MT4→MT5への移行が当初上手く進まなかったという背景があります。
特に国内でMT5に対応している業者は少なく、選択肢が少なくなるのが欠点です。
ただ移行推進の動きもあって、MT5に対応しているところも増加傾向にあります。近年はMT5のみ対応というところも見かけるようになってきました。
MT5にはMT4にはない新機能を紹介します。必須ではありませんがあると便利な機能です。
気配値ウィンドウに表示可能な「プライスボード」は各通貨ペアのワンクリックパネルが表示される機能です。
これを使ってワンクリックで取引をすることができます。
「詳細」も気配値ウィンドウに表示されているMT5の新機能です。
MT5の「詳細」タブでは現在価格(Bid Ask)に加えて、
などの情報を確認することができます。
エリオット波動とは相場の方向性を予測するための有名なチャート分析方法です。
市場には一定のサイクルがあると考えられており、そのサイクルを理論的に分析して提唱されたのがエリオット波動になります。
MT4ではインジケーターを入れる事で表示させることが可能でしたが、MT5では「挿入」→「オブジェクト」→「エイオット波動」で描画する事が可能になりました。
MT5にはグラフィック系のオブジェクトを表示する機能があります。
その中の一つにミニチャート(チャートオブジェクト)があります。ミニチャートは異なる通貨ペアや時間足の小さなチャートをメインチャートに重ねて表示できるオブジェクト機能です。
MT5では新たに「Buy Stop Limit(買いのストップリミット注文)」と「Sell Stop Limit(売りのストップリミット注文)」の2つの注文方法が追加されています。
ストップ注文ではリミット価格に到達した場合に「成行注文」を出しますが、ストップリミット注文ではリミット価格に到達した場合に「指値注文」を出します。
Buy Stop Limitは高値突破後の押し目買いを狙いたい時に、Sell Stop Limitは安値を割った後の戻り売りを狙いたい時に使用します。
ストップリミットのより詳しい使い方は以下の記事を参考にしてみて下さい。
ここまでMT4とMT5の比較やMT5で追加された新機能を紹介してきました。
それでは結局どちらを使えばいいのでしょうか。
MT4では2023年現在でも未だに高いシェアを誇っています。自分の使いたい海外FX会社がMT4に対応していないといった心配もほぼありません。
高いシェアに比例して情報も多いので、ネットなどで情報を収集する時にも、苦労することは少ないでしょう。
特にEAなどの種類の豊富さから「自動売買」を中心に取引する人はMT4がおすすめです。
またMT4でしか使えない優秀なカスタムインジケーターなども存在するので、それらを活用したい場合もMT4という事になります。
EAなどを利用する人にはMT4を勧めましたが、逆に言えば「裁量トレーダー」には動作が速いMT5がおすすめです。
MT5は最新版だけあって基本性能が高く、MT4にはないプライスボードタブや板情報など便利に使える新機能も追加されています。更に今後のアップデートにも期待ができます。
以前は勧めにくかったMT5ですが、徐々に使いやすくなってきている印象です。新しく始める人は将来性の高いMT5から始めるのもいいと思います。
注意点としては、利用したいFX業者がMT5に対応していない場合があるという事です。
MT4もMT5も無料でダウンロードする事ができます。
どちらか決めかねている方はデモ口座などを利用して、MT4とMT5どちらもダウンロードして試してみるのも一つの手です。
実際に使用してみることで自分にしかわからない長所や短所がみえてくるかもしれません。
既にMT4/MT5どちらかの取引ツールを利用していて、乗り換えを検討している場合には覚えておきたいことがあります。
それは「MT4とMT5はプログラム言語が違うため、カスタムインジケーターやEAの互換性がない」という点です。
スマホの機種変更のように簡単にデータを移行できるわけではないので、乗り換え作業は面倒になります。
高度なテクニカル分析が行えるMT4/MT5を使える業者はそれだけで大きな強みになります。
ここでは、MT4/MT5に対応しているかつ取引環境に優れているおすすめFX業者をまとめてみました。
MT4 | MT5 | その他 | |
XM Trading | 〇 | 〇 | – |
Axiory | 〇 | 〇 | cTrader |
TitanFx | 〇 | 〇 | – |
exness | 〇 | 〇 | – |
Tradeview | 〇 | 〇 | cTrader /Currenex |
MT4
MT5
MT4とMT5を比較すると、どっちもメリット、デメリットがあります。
時間足やフォルダの整理、動作速度などMT5は高機能でありますが、カスタムインジケーターや対応FX会社の数などは、徐々に増えてきたとはいえ、まだまだMT4に分があります。
裁量か自動売買かなどの自分のトレードスタイル、動作速度、カスタムインジケーター等々、重視する内容も人によって変わってきます。
どちらも無料で提供されているので、自分に合ったプラットフォームを探るために、とりあえずどちらもダウンロードしてデモ口座で実際に使用感を比べてみるのもいいかもしれませんね。
XMの詳細 | |
---|---|
オススメ度 | ★★★★★ |
最大レバレッジ | 1,000倍 |
ロスカット水準 | 20% |
ゼロカット | 〇 |
最低取引枚数 | 最低入金の設定なし |
ドル円スプレッド | 1.6pips~ |
手数料 | 無料 |
日本語サポート | 電話・メール・ライブチャット |
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