チャートを見続ける時間がない人や売買タイミングで悩みたくない人にとってMT4/MT5を使った自動売買(EA)は非常にありがたいですよね。
自動売買取引をメインにする場合どのFX業者の口座を選ぶかは、裁量取引中心の人よりはるかに重要になってきます。
「約定力は高いのか?」「スプレッドは狭いのか?」「サーバーは安定しているのか?」「VPSは用意されているのか?」、「そもそも自動売買は可能な口座なのか?」と考える事は沢山あります。
そこで本記事では、 自動売買(EA)に向いているおすすめの海外FX口座を厳選して4つ紹介します。
自動売買に向いている業者を選ぶ4つのポイント
自動売買をするのに向いている業者を探す際に、押さえておきたいポイントがいくつかあります。
ポイントを全てを満たす必要はありませんが、多ければそれだけ自動売買はやりやすくなります。
- 取引コスト(スプレッド+取引手数料)に優れている
- 約定力が高い
- 無料VPSサービスがある
- ハイレバレッジである
- ストップレベルが0、または低い
1. 取引コスト(スプレッド+取引手数料)に優れている
スプレッドは買値と売値の差額の事で、FXにおける実質上の手数料になります。
また、スプレッドが狭いECN方式の口座の場合は、1ロットの売買につき数ドルの取引手数料がかかります。
つまり「スプレッド+取引手数料」がその口座の取引コストになります。
取引回数の多いEAを使う場合などは取引毎にかかってくる取引コストが馬鹿になりません。このため取引コスト(スプレッド+取引手数料)が安い業者を選ぶことが大切になってきます。
2. 約定力が高い
約定力が高いとは「注文が意図したタイミングできちんと成立すること」で、サーバーの処理能力にも関わってくる要素です。
自動売買では意図したタイミングで取引する事を想定してプログラムを組んでいます。そのため少しの誤差が大きく利益に影響することもあるため約定力の高い環境が大切になってきます。
3. 無料VPSサービスがある
本格的に自動売買を行いたい場合MT4/MT5を24時間稼働させておく必要があります。そのためにPCを24時間つけっぱなしにするのは電気代もかかりますし、停電や急な故障、回線速度など長期間安定して稼働させるには問題が山積みです。
そこで必要なのが「VPS」です。VPSとはVirtual Private Serverの略で仮想専用サーバーのことです。
VPS(仮想専用サーバー)上でMT4/MT5を稼働させておくことでPCの電源を落としても自動売買を行うことができます。
VPSは一般的にサーバーを提供している業者で月額1500円~3000円程度で利用する事ができます。
この月々のコストが自動売買ではややネックなのですが、FX業者では無料VPSサービスを提供しているところがあります。
無料VPSがあるFX業者を選べばVPSのコストがかからないので非常にお得です。
4. ハイレバレッジである
自動売買で効率よく利益を上げるためにはハイレバレッジであることが重要になってきます。
国内業者より海外業者のほうが自動売買に向いている理由の一つとしてMT4やMT5が使える事が挙げられますが、ハイレバレッジであることも大きな理由の一つです。
国内では最大25倍のレバレッジがかけられますが海外では標準的なところで400倍、もっと大きいところでは1000倍のハイレバレッジ業者も存在します。
ハイレバレッジのメリットは少ない資金で大きな取引ができるため資金効率がいいという事です。とはいえ自動売買でいきなりロット数を上げてのハイレバレッジ取引はリスクが大きくなります。
むやみにロット数は増やさず証拠金に余裕を持って運用するのがEA運用する上で大切になってきます。
5. ストップレベルが0、または低い
ストップレベルとは、指値・逆指値注文などの待機注文を出す際に、現在価格から一定以上の幅を持たせたなければいけない値幅の事です。
例えば米ドル130.00円でストップレベルが2.0pipsの場合は、129.80円以下または130.20円以上でないと注文できません。
EAによっては「ストップレベルが○○以下」のように条件が指定されているものあります。ストップレベルが広いとこういったEAで思った成績にならないことがあるため注意が必要です。
自動売買(EA)でおすすめの海外FX口座3選【2023年版】
Exness(エクスネス)スタンダード口座
スタンダード口座 取引スペック詳細
平均スプレッド(USDJPY) | 取引手数料 | 取引方式 |
1.1pips | なし | STP
|
約定力 | 最大レバレッジ | 取引通貨ペア |
非公開も高めでユーザーに好評 | MT4:無制限
MT5:2000倍
| 107種類 |
自動売買(EA) | スキャルピング | 無料VPSサービス |
可能 | 可能 | あり |
取引ツール | 最低取引量 | 初回入金額 |
MT4・MT5 | 0.01Lot | 1000円~ |
ロスカット | ストップレベル
| ボーナス |
0% | 0 | なし |
Exnessのメリット・デメリット
Exnessのメリット
- レバレッジ無制限
- 無料VPSサービスあり
- ロスカット0%
- 取引コストが安い
- ストップレベル0
最大レバレッジ無制限!ロスカット率0%!
Exness(エクスネス)はレバレッジ無制限やロスカット率が0%など他の業者にはないメリットがある業者です。
その他にも107種類の取引通貨ペアや取引コストの安さなど ハイスペックな点を上げればキリがないほどです。
また、自動売買やスキャルピングに制限がないためEA稼働させるのに理想的な環境を備えています。
ただしレバレッジ無制限に関しては口座残高による条件が厳しめなので注意が必要です。
無料VPSサービスの利用条件は3つだが比較的緩め
ExnessではMT4/MT5のVPSの無料サービスも行っています。利用条件は3つで「500ドル以上の入金総額」、「100ドル以上の口座残高を維持」、「直近14日間に取引している必要あり」というものです。
1つ1つの条件は緩めで比較的利用しやすい無料VPSと言えます。14日間取引がないと通知が来てその2日後にVPSが利用できなくなる点には注意が必要です。
VPSサーバーはExnessの取引サーバーの近くにあるので、約定の早さも期待できます。
ExnessのVPSサービス
VPS業者 | Exness |
無料利用条件1(入金総額) | 5万円(500ドル)以上 |
無料利用条件2(口座残高) | 10万円(100ドル)以上 |
無料利用条件3(取引条件) | 直近14日間に取引している必要あり |
有料利用 | なし |
OS | Windows Server 2019 64 bit |
CPU | 2.40GHz(1コア) |
メモリ | 2.4GB |
ディスク容量 | 50GB |
日本語サポート | なし |
初心者はスタンダード口座がおすすめ!経験者はプロ口座も視野に
Exnessでは初心者向けの「スタンダードセント口座」から一番人気の「スタンダード口座」、そして上級者向けの要求を満たした「ロースプレッド口座」、「ゼロ口座」、「プロ口座」など多彩な口座が用意されています。
自動売買を初めて行う人やExnessを初めて利用する人はまずは無難な「スタンダード口座」がおすすめです。
更に取引コストを抑えるならプロ口座の3種も視野に入れましょう。3つの口座は約定方式や手数料などがそれぞれ違うため自分に合ったものを選択しましょう。
XM Trading(エックスエム) KIWAMI極口座
KIWAMI極口座 取引スペック詳細
平均スプレッド(USDJPY) | 取引手数料 | 取引方式 |
0.7pips | 無料 | STP
|
約定力 | 最大レバレッジ | 取引通貨ペア |
全取引の99.35%を1秒以内に約定(公式発表) | 1000倍 | 55種類 |
自動売買(EA) | スキャルピング | 無料VPSサービス |
可能 | 可能 | あり |
取引ツール | 最低取引量 | 初回入金額 |
MT4・MT5 | 0.01Lot | 500円~ |
ロスカット | ストップレベル | ボーナス |
20% | 0 | 口座開設ボーナス3000円 |
XM Tradingのメリット・デメリット
XM Tradingのメリット
- 約定力の高さに定評
- 無料VPSサービスあり
- 取引コストが安い
- 最大レバレッジ1000倍
- ストップレベル0
低スプレッドのKIWAMI極口座で自動売買が可能
XM Trading(エックスエム)は海外FX業者の中ではトップクラスの知名度で、「海外FX業者はよく知らないけど聞いた事のあるXMで…」という方も少なくありません。それだけのネームバリューと安心感があります。
そんなXMですがスプレッドが海外FX業者としては広めで、自動売買をするにあたってはあまりおすすめできる業者ではありませんでした。
しかし、2022年10月に取引コストを見直した口座タイプとして「KIWAMI極口座」が追加されました。
今までのXMで最も取引コストの低いゼロ口座で、USDJPYで「スプレッド0.1pips+手数料往復10ドル」で合わせて平均1.1pipsでした。それが極KIWAMI極口座では手数料無料で平均0.7pipsとなっており、最も取引コストの安い口座タイプになります。
またスキャルピングの制限もないため、スキャルピングEAを利用する事も可能です。
無料VPSサービスの条件は2つだが残高条件はかなりハードルが低い
XM TradingではMT4/MT5のVPSの無料サービスも行っています。利用条件のハードルが低めで「口座残高が10万円以上」かつ「月に往復5ロット以上の取引」となっています。
口座残高の条件を満たしていない場合でも月々28ドルの手数料でVPSサービスを利用する事ができます。
Beeks社で提供しているVPSサービスの最も安いブロンズプランにはなりますが、月額約4000円相当のプランが条件次第で無料で利用できると考えればお得です。
初めてVPSサービスを利用するという方のお試しにも最適です。
XM TradingのVPSサービス
VPS業者 | Beeks |
無料利用条件1(口座残高) | 10万円(1,000ドル)以上(※ボーナス額を除く) |
無料利用条件2(最低取引量) | 月に往復5ロット以上の取引 |
有料利用 | 月額28ドル |
OS | Windows 2012 R2 |
CPU | 1vCPU |
メモリ | 1.3GB |
ディスク容量 | 25GB |
日本語サポート | なし |
AXIORY(アキシオリー) ナノ口座/テラ口座
ナノ口座/テラ口座 取引スペック詳細
平均スプレッド(USDJPY) | 取引手数料 | 取引方式 |
0.2pips | 往復6ドル | ECN |
約定力 | 最大レバレッジ | 取引通貨ペア |
約定率99.99%(公式でデータ公表) | 400倍 | 61種類 |
自動売買(EA) | スキャルピング | 無料VPSサービス |
可能 | 可能 | なし |
取引ツール | 最低取引量 | 初回入金額 |
ナノ口座:MT4・cTrader
テラ口座:MT5
| 0.01Lot | 5,000円~ |
ロスカット | ストップレベル | ボーナス |
20% | 0 |
|
AXIORYのメリット・デメリット
AXIORYのメリット
- 取引コストが安い
- 約定力の高さに定評
- 信託保全導入やNDD方式でユーザーフレンドリー
- ストップレベル0
AXIORYのデメリット
- 無料VPSサービスなし
- 常時開催のボーナスなし
- 最大レバレッジは海外FXでは平均レベル
取引コストと約定力に優れEAを稼働させるのに最適な環境
AXIORY(アキシオリー)は業界屈指の取引コストの安さとNDD方式の透明性の高い取引環境で有名な海外FX業者です。
更に約定力の高さにも定評があり、公式サイトでも注文約定実績 (約定スピード、スリッページ率)を乗せるなど自信がうかがえます。
これらの要素はEAを稼働させるために最適な環境と言えます。
無料VPSサービスはなしで他業者でVPSを契約する必要がアリ
AXIORYでは残念ながらVPSサービスは用意されていません。
そのため「お名前.com」や「エイブルネット」といったVPSサービスを提供している業者と契約して利用料金を払う必要があります。
また、常時開催されている口座開設ボーナスもないので、取引資金はすべて自己資金で用意する事になります。
これらの要素から少し上級者向けの業者になりますが、トップクラスの取引環境は約束されています。
スペックの高い有料VPSを使いながら本格的に自動売買をしたいという方に向いている業者です。
MT4ならナノ口座・MT5ならテラ口座がおすすめ!
取引ツールでMT4やcTraderを使いたいなら、取引コストが非常に低くEAを稼働させるのに向いている「ナノ口座」がおすすめです。手数料こそかかりますが、それを考慮してもスタンダード口座より優れていてAXIORYの中でも1番人気の口座になります。
また、MT5を使いたい場合はナノ口座と同じスペックの「テラ口座」という口座タイプを利用しましょう。
自動売買(EA)に関するよくある質問
自動売買(EA)についてよくある質問について解説します。
自動売買のメリットは?
自動売買のメリットとしては以下が挙げられます。
自動売買のメリット
- FXのトレードスキルがほとんど必要ない
- 感情に揺さぶられない取引ができる
- チャートを見続ける必要がない
裁量トレードではエントリーのタイミングや利確や損切りなど全て自分で相場を読んで判断する必要があります。
そのため、既に損切りするタイミングなのに熱くなってできずに損失を増やしてしまう事も珍しくありません。
その点自動売買はEAを使ってプログラムされた通りに取引を行ってくれます。そのためトレードスキルはほとんど必要いりませんし、感情に揺さぶられて判断が遅れたり早まったりという事もありません。
そして一度自動売買を稼働させておけば、裁量トレードのように取引タイミングを探してチャートを見続ける必要がありません。
仕事や家事をしながらはもちろん寝ている間も取引をしてくれるため、時間がない方には大きなメリットです。
自動売買のデメリットは?
一見いいことずくめの自動売買ですがデメリットもあります。
自動売買のデメリット
- 使えるEAを探す手間がかかる
- VPSを用意する必要がある
- 急な相場変動でアドリブが効かない
- 設定が大変
デメリットとしてまず挙げられるのは「使えるEAを探す手間がかかる」という事です。
EAは有料無料併せて多くの種類があります。EAの成績やトレード手法などを見比べて稼働させるEAを決めるわけですが、バックテスト成績が良くても現在の相場で勝てるかどうかはわかりません。
更に安定した環境で自動売買をするためにVPSを用意する必要があります。今回紹介したような無料VPSサービスを利用するならまだいいのですが、それ以外の業者を利用するなら有料のVPSを契約する必要があります。
他にも急な相場変動には裁量トレードに比べアドリブが効きにくい事や、裁量トレードに比べてEAの設定などが大変でハードルが高いことも挙げられます。
自動売買取引と裁量取引はどっちが儲かるのか?
自動売買取引と裁量取引でどちらがいいのか、どっちが儲かるかは一概には言えません。
ただし裁量取引はFXの経験や時間がものをいうので、そのあたりを考えて取引方法を決めると良いでしょう。
自動売買取引と裁量取引を併用してしばらく運用してから自分に合った投資方法選択するのもおすすめです。
筆者がおすすめするMT4・MT5対応の海外FX業者XM
XMの詳細 |
オススメ度 |
★★★★★ |
最大レバレッジ |
1,000倍 |
ロスカット水準 |
20% |
ゼロカット |
〇 |
最低取引枚数 |
最低入金の設定なし |
ドル円スプレッド |
1.6pips~ |
手数料 |
無料 |
日本語サポート |
電話・メール・ライブチャット |
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