ギャンライン・ギャンファン・ギャングリッドの引き方・使い方を解説【MT4/MT5】

2023.12.06

MT4/MT5に搭載されている描画ツールにギャンがあります。MT4/MT5のギャン分析では、時間と価格に比例関係があることを前提に解析する「ギャンライン」、「ギャンファン」、「ギャングリッド」の3つが使用されます。

ギャン分析は相場解析に役立つテクニカル指標で、使いこなせればトレーダーの力強い味方になります。
本記事では、ギャンライン・ギャンファン・ギャングリッドの引き方、使い方を紹介します。

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ギャンライン

ギャンライン

ギャンラインとは、トレンドをいち早く見つけるためのテクニカル指標です。

ギャンラインは45度の角度で描画されるラインで、1単位の時間で価格が1変化することから「ワントゥワン」とも呼ばれています。

ギャン理論によると45度の傾斜がある値動きは、長期的な上昇トレンド・下降トレンドを意味します。この理論に基づいてトレンドの把握を行うのがギャンラインです。

たとえば、上昇トレンドにおいて価格がギャンラインの上にあるなら上昇トレンドの持続、ギャンラインの下に価格があるなら上昇トレンドの終了、ギャンラインと価格が交差するポイントをトレンド転換と見なせます。

ギャンラインの引き方

ギャンラインの挿入方法は次の通りです。

  1. 「挿入」タブの「ギャン→ギャンライン」をクリック
  2. 起点を決めてクリックしドラッグ&ドロップでラインを引く

それでは、実際にMT4でギャンラインを引いてみましょう。

1. 「挿入」タブの「ギャン→ギャンライン」をクリックします

ツールバーの「挿入」タブの「ギャン→ギャンライン」をクリックします


2. 
起点を決めてクリックしドラッグ&ドロップでラインを引く

起点を決めてクリックしドラッグ&ドロップでラインを引く

ギャンラインは、最初に起点となる場所をチャート上から探します。起点に決まりはないですが、直近の高値や安値に設定するのが一般的です。

起点を決めたらクリックし、ドラッグ&ドロップするとギャンラインが引けます。

ライン上でダブルクリックすると、起点・支点・終点の3つの点が表示されます。
支点をドラッグすれば角度を保持した状態でラインの平行移動ができて、終点をドラッグすれば角度が変わります。

ギャンラインの使い方

ギャンラインの使い方

ギャンラインはトレンド分析のためのラインになります。

ギャンラインと価格が交差したところがトレンド転換にあたり、上昇トレンドから下降トレンドやレンジ相場への移行を意味します。

ギャンラインは角度があるため、起点で買い注文を入れて次にギャンラインと価格が交差するところで決済すれば必ず一定の利益が出ます。

ギャンファン

ギャンファン

ギャンファンとは、価格チャートの底から天井にかけて異なる角度のラインを引き、トレンドの強弱や転換ポイントを探るテクニカル指標です。

ギャンファンは、1×1(45度)を1本引いてトレンドの判断をするギャンラインに、さらに異なる角度のラインを8本加えます。ギャンファンで使用しているラインと角度は次の通りです。

ライン 角度
1×8 82,5度
1×4 75度
1×3 71,25度
1×2 63,75度
1×1 45度
2×1 26,25度
3×1 18,75度
4×1 15度
8×1 7,5度

ギャンファンはこれらの複数のラインを引いて分析するため、ギャンラインに比べて精度が高い分析ができるメリットがある反面、より細かな分析が必要になり、複雑化するというデメリットもあります。

ギャンファンの引き方

それでは、MT4でギャンファンを引いてみましょう。

ギャンファンの挿入方法は次の通りです。

  1. 「挿入」タブの「ギャン→ギャンライン」をクリック
  2. 起点と終点を直近の安値と高値に合わせる

1. 「挿入」タブの「ギャン→ギャンファン」をクリックします

ツールバーの「挿入」タブの「ギャン→ギャンファン」をクリックします


2.
点と終点を直近の安値と高値に合わせます

まず起点となる安値or高値を決めてクリックし、ギャンファンを挿入します。(この時点ではきちんと引けていなくても大丈夫です。)

今回は起点を直近の安値、終点を直近の高値で結びます。

ギャンファンのライン上でダブルクリックすると、「起点・支点・終点」の3つの点が表示されので、終点をドラッグして、1×1のラインを高値に合わせます。

1×1のラインは初期値で45度ですが、起点と終点を合わせて45度になることは稀です。ラインを引く時は、角度にはこだわらなくても大丈夫です。

ギャンファンの使い方

ギャンファンの使い方として、1×1をトレンドの確認用の目安として、他のラインをサポート・レジスタンスとする方法があります。

ギャンファンの使い方

1×1の上に価格がある間は上昇トレンドを維持している状態なので、1×2をレジスタンスラインとして使い逆張りを仕掛けます。

1×1の下に価格が来たところで上昇トレンドの弱まりを示唆するので逆張りは避けます。

次に2×1よりも価格が下回ったタイミングで下降トレンドの発生とみなし、3×1や4×1をサポートラインやレジスタンスラインとして逆張りを仕掛けます。

このように1×1で相場の流れにのって取引しながら、他のラインを使った逆張りもできるのが複数のラインを使うギャンファンの強みです。

ギャングリッド

ギャングリッド

ギャングリッドとは、1×1単位の対角線を結んだラインをチャートにグリッド上に表示します。

網目の中を推移するチャートと網目の距離・関係などから、トレンドの強弱を分析したり、売買ポイントを探ったりできるテクニカル指標です。

2本の直線に平行なラインを描画することによってチャート上に網目状を作りますが、チャートが網目状の中を推移するように角度を変えて調整すると、網目状の形が正方形からひし形になります。

ギャングリッドの引き方

それでは、MT4でグリッドを引いてみましょう。

ギャングリッドの挿入方法は次の通りです。

  1. 「挿入」タブの「ギャン→ギャングリッド」をクリックします
  2. 起点を直近の安値or高値に合わせ、グリッドを調節する

1.「挿入」タブの「ギャン→ギャングリッド」をクリックします

ツールバーの「挿入」タブの「ギャン→ギャングリッド」をクリックします


2. 起点を直近の安値or高値に合わせ、グリッドを調節する

ギャングリッドは安値・高値を起点としますが、起点でクリックすると1つ1つの格子が小さいため、任意の場所までドラッグしてグリッドを表示させます。

起点を移動させる場合は支点をドラッグ&ドロップ、角度を調整する場合は終点をドラッグ&ドロップします。これらを使って、一つの枠内に17本のローソク足が入るのを目安に調節します。

ギャングリッドの使い方

起点からのラインの、上のラインを「レジスタンスライン」、下のラインを「サポートライン」に見立てて逆張りで利益を出すことも可能です。

また上下のラインを追っていくと枠内にローソク足が収まらなくなりますが、そのポイントがトレンドの転換点のサインとなります。

ギャングリッドはこのように、ギャンラインのトレンド把握や、ギャンファンの売買タイミングの分析を同時に把握する事ができます。

ギャンライン・ギャンファン・ギャングリッドの消し方

各ラインを間違って引いてしまった場合の消し方もいくつかあるので、一つでいいので覚えておきましょう。

法1. 「ライン上で右クリック→表示中のライン等→消したいラインにチェックを入れる→削除」で削除する

「ライン上で右クリック→表示中のライン等→消したいラインにチェックを入れる→削除」で削除する


方法2.
消したいラインをダブルクリックして選択し、ライン上を右クリックで削除画面を表示させて削除する

消したいラインをダブルクリックして選択し、ライン上を右クリックで削除画面を表示させて削除する


方法3.
ライン上でダブルクリックして選択し、ダブルクリックで選択した状態で「Delete」キーで削除する。

おすすめのギャンツールは?


3つのギャンツールを紹介しましたが。一番のおすすめは「ギャンファン」です。

「ギャンファン」は「ギャンライン」より読み取れる情報が多く、「ギャングリッド」より見やすく複雑ではないというのが理由です。

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ギャンツールのまとめ

MT4でギャンライン・ギャンファン・ギャングリッドの見方やラインを引く方法を紹介してきましたが、ギャンツールはMT4やMT5に最初から搭載されている実用性の高いテクニカル指標です。

ギャンツールを使いこなすことで、トレンドの強弱や転換期、売買ポイントの判断ができます。ギャンファンやギャングリッドは、ギャンラインを応用した描画ツールになるため、まずはギャンラインの引き方から覚えましょう。

ぜひ、ギャンの使い方を覚えてテクニカル分析に役立ててください。

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