海外FXのボーナスは確定申告でマイナス計上できる？ボーナスの種類ごとに課税対象を解説

「海外FXのボーナスで得た利益に税金はかかるの？」

「確定申告は必ずしなければならないの？」

海外FXの口座開設ボーナスは魅力的ですが、税金や確定申告について疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

今回は海外FXのボーナスを活用するために、確定申告について知っておきたいことを詳しく解説します。

ボーナスを活用して、賢くFX取引を始めたい方は必見です。

ぜひ最後まで読んで、海外FXをより深く理解しましょう。

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海外FXのボーナス自体が出金できるなら課税対象

海外FXのボーナスが課税対象かどうかは、「ボーナス自体が出金できるかどうか」がひとつの判断基準です。

海外FXでもらえる口座開設ボーナスや入金ボーナスは、出金できず取引の資金としてだけ利用できることがほとんどです。

このように現金で出金できないボーナスは、課税対象にはなりません。

しかし一部ボーナスには現金で出金できるものもあり、それらは課税対象です。

【ボーナスの種類別】確定申告の必要性を解説

ボーナスにはさまざまな種類があり、それぞれ確定申告が必要かどうかは異なります。

ここからはボーナスの種類別に、確定申告の必要性を詳しく解説していきます。

• 口座開設ボーナス
• 入金ボーナス
• キャッシュバックボーナス
• 取引ごとにもらえるポイント
• マイナス補填ボーナス
• その他のボーナス

口座開設ボーナス

口座開設ボーナスは、新規で口座を開設するだけでもらえるボーナスです。

口座開設ボーナス自体が出金できる場合は課税対象となり、確定申告の際に計算に入れなければいけません。

しかし基本的に口座開設ボーナスは取引資金としてしか使えない業者が多く、課税対象にはならないことがほとんどです。

例えば下記業者は、口座開設ボーナス自体は出金できないため課税対象外です。

• XM
• FXGT
• iFOREX
• BigBoss　など

入金ボーナス

入金ボーナスは、海外FX業者の口座に入金するだけでもらえるボーナスのことで、入金額に比例した金額が付与されます。

ほとんどの業者は入金ボーナス自体の出金は不可能なため、課税対象になりません。

出金不可能な入金ボーナスを実施している業者

• XM
• easyMarkets　など

しかし下記業者は、条件を満たせば入金ボーナス自体が出金できるキャンペーンを行っていました。

• AXIORY
• Traders Trust
• FBS

このように入金ボーナス自体を出金できる場合、課税対象となり確定申告の計算に含めます。

キャッシュバックボーナス

キャッシュバックボーナスは、取引を行うごとにキャッシュバックが受け取れるボーナスキャンペーンのことです。

現金で出金できるものが多く、課税対象として海外FXの利益の一部として計算します。

キャッシュバックボーナスの課税区分は、総合課税の雑所得に該当します。

キャッシュバックボーナスが取引資金としてしか使えない場合は、課税対象外ですので確認しておきましょう。

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取引ごとにもらえるポイント

海外FXの一部業者では、取引量ごとにポイントが付与される制度があります。

例：XMの「XMロイヤルティポイント」など

このポイントは取引資金として残高に付与されたり、現金に換金したりできます。

ポイントを現金化したら課税対象として扱われ、取引資金に交換したら課税対象外です。

マイナス補填ボーナス

マイナス補填ボーナスとは、ロスカットなどによりマイナスが発生した場合に、損失補填として支給されるボーナスのことです。

マイナス補填ボーナスは課税対象か否か意見がわかれますが、課税対象とし所得に含めるほうがいいでしょう。

本来、追加で証拠金を入金するところを、ボーナスで補填するため、現金で受け取ったことと同等になると考えられるからです。

マイナス補填ボーナスを実施している業者には、LandPrime（マイナスリカバリー制度）などがあります。

その他のボーナス

前述したボーナスのほかには、以下のようなボーナスがあります。

ボーナスの種類	課税について
友達紹介ボーナス	現金化できる場合課税対象
トレードコンテスト	現金化できる場合課税対象
景品ボーナス	一時所得として課税対象

一時所得は、収入－（収入を得るためにかかった）必要経費－特別控除（最高50万円）で計算が可能です。

海外FXで景品がもらえるケースがありますが、景品の金額によっては課税対象になることを覚えておきましょう。

海外FXで確定申告が必要なケースを解説

「海外FXで利益がでたけれど確定申告は必要なの？」と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

海外FXで確定申告が必要になるケースは、会社員などの給与所得者と、個人事業主や家事専業など非給与所得者で条件が異なります。

ここから頻出する所得とは、収入から必要経費を差し引いたものです。

確定申告が必要になる条件をそれぞれ解説します。

給与所得者の場合（会社員など）

サラリーマンなど会社から給料をもらっている人は、給与所得者に該当します。

給与所得者の方は、年末調整を行うため確定申告とはなじみがない場合も多いでしょう。

会社に勤めながら海外FXなど給与以外の所得が発生した場合、給与所得や退職所得以外の所得が年間20万円を超えると、確定申告を行う必要があります。

確定申告が必要なケース（例）

1.海外FXだけで20万円を超える所得がある

給与所得　500万円

海外FXによる所得　30万円

2.給与所得以外の所得が20万円を超える

給与所得　500万円

海外FXによる所得　10万円

副業による所得　15万円

確定申告が不要なケース（例）

給与所得以外の所得が20万円以下

給与所得　500万円

海外FXによる所得　10万円

また住宅ローン控除などを受けるために確定申告をする場合、海外FXの所得が20万円以下でも申告が必要です。

非給与所得者の場合（自営業者や学生など）

自営業・フリーランス・学生（アルバイトをしていない）・家事専業・無職の方などは、非給与所得者に該当します。

非給与所得者の場合、年間の所得が48万円以上になると確定申告しなければいけません。

所得税の基礎控除という、誰にでも適用される控除が48万円だからです。

海外FXの所得だけでなくその他の所得も合算して考える必要があります。

確定申告が必要なケース（例）

年間所得合計が48万円を超える場合

事業所得　15万円

海外FXによる所得　10万円

事業所得　300万円

海外FXによる所得　－20万円

確定申告が不要なケース（例）　

年間所得合計が48万円以下

事業所得　10万円

海外FXによる所得　5万円

海外FXのボーナスで取引した利益は確定申告の対象

ここまで海外FXのボーナス自体が、課税対象になるかどうかを解説してきました。

どの種類のボーナスを利用しても、取引で得た利益は課税対象となり確定申告が必要です。

ここからは海外FXのボーナスを使って利益が発生した場合に、知っておきたいことを紹介します。

• 確定申告は決済した損益が対象
• 海外FXの所得区分と税区分
• 1円でも利益があれば住民税の申告が必要

確定申告は決済した損益が対象

海外FXでもらったボーナスを使って発生した利益は、ボーナスの種類に関係なくすべて課税対象です。

また確定申告の対象になるのは、1/1〜12/31の間に決済した損益についてです。

ポジションを保有し、含み益や含み損がでているだけでは課税対象にはなりません。

出金していなくても課税対象であることは変わらないので、注意しましょう。

海外FXの所得区分と税区分

海外FXで得た所得は、基本的に総合課税の雑所得に区分されます。

所得区分は10通りに分かれており、雑所得以外の9つに該当しないものが雑所得です。

またボーナスの中でも継続的でなく、一時的に受け取るタイプのボーナスは一時所得に該当する場合もあります。

不安な場合は、管轄の税務署や税理士に相談するといいでしょう。

また総合課税では、累進課税制度という利益が多くなるほど税金が高くなる仕組みが採用されています。

海外FXで利益を得られるようになったら、必要経費をきちんと管理するなど節税に向けた対策を行いましょう。

1円でも利益があれば住民税の申告が必要

ここまでは所得税について解説し、年間所得が一定以下の場合、確定申告は不要なことがわかりました。

注意したいのが海外FXで所得税の確定申告が不要な場合でも、1円でも所得が発生したら住民税の申告が必要であることです。

住民税は、一律で約10％の税が課されます。

また所得税の確定申告をする場合は、住民税も合わせて申告することになるので別途申告の必要はありません。

海外FXのボーナスと確定申告に関するよくある質問

ここからは海外FXのボーナスと確定申告に関するよくある質問を紹介します。

• 海外FXのボーナスによる損失は確定申告でマイナス計上できる？
• 海外FXでマイナスになったら税金はどうなるの？
• 海外FXの確定申告でボーナスは計算に含みますか？
• 海外FXでは損失の繰り越しはできますか？

海外FXのボーナスによる損失は確定申告でマイナス計上できる？

海外FXで受け取ったボーナスを失っても、損失として計上できません。

例：自己資金100万円　入金ボーナス100万円　合計200万円で運用し200万円全額損失

-200万円ではなく、自己資金の-100万円を損失として計上する

ボーナス分も損失計上できると思われている方もいらっしゃいますが、もしボーナス分を損失計上するなら、もらったボーナスも所得として計上することになります。

複雑なポイントですが、税務調査などで指摘される可能性もあるので注意が必要です。

海外FXでマイナスになったら税金はどうなるの？

海外FXでマイナスが発生した場合、確定申告は不要で税金の支払いは発生しません。

しかし海外FX以外の要素で確定申告が必要な場合、海外FXのマイナスがあっても併せて申告が必要です。

また海外FXの所得と同じ区分の雑所得がある場合、損益通算する方が得なケースもあります。

損益通算とは、損失と利益を相殺することです。

例：海外FXの所得　－50万円

副業による所得　30万円　

雑所得合計　－20万円となり確定申告が不要になる

海外FXの確定申告でボーナスは計算に含みますか？

海外FXのボーナスで、出金できないものはボーナスに含まず、出金できるものはボーナスに含んで計算が必要です。

またボーナスを使った取引で発生した利益は課税対象で、決済したタイミングで確定申告の計算に含める対象になります。

出金したかどうかは関係なく、利益確定したものは課税対象です。

海外FXでは損失の繰り越しはできますか？

海外FXで発生した損失は、繰越控除できません。

繰越控除とは、損益通算しても残った損失を翌年以降3年間にわたって繰り越せる仕組みです。

国内FXではこの繰越控除が適用できますが、海外FXでは適用できないので注意しましょう。

海外FXのボーナスと確定申告のまとめ

本記事では、海外FXのボーナスと確定申告の関係性について詳しく解説しました。

• 海外FXでもらえるボーナスは、現金化できる場合課税対象である
• ボーナスで取引して得た利益は課税対象である
• もらったボーナスを失っても損失には計上できない

この3点は特に迷われる方も多いので、確定申告の際に迷われないよう、本記事を見返せるようにしておくのがおすすめです。

本記事を参考に、海外FXのボーナスを賢く活用しましょう。

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