海外FXの両建ては禁止?バレない方法や注意点を徹底解説!

2024.10.31

FXにおける両建てとは、同一通貨ペアの買いと売りのポジションを同時に保有するトレード手法のことです。
両建ては急激な為替変動に巻き込まれても、損失を最小限に抑えられるというメリットがあります。

しかし、特定の両建ては基本的に禁止されており、ペナルティを受ける可能性があるので注意が必要です。
本記事では、海外FXで許可されている両建てや禁止されている両建て、両建てがバレる理由について解説します。

海外FXで両建てをする際のおすすめ業者も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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海外FXの両建てとは


海外FXの両建てとは、同一通貨ペアの「買いポジション」と「売りポジション」を同時に保有するトレード手法のことです。

相場がどちらに動いたとしても、一方のポジションで含み益、もう一方のポジションで含み損が発生することで、損益が変動しない状況を作れます。

例えば、1ドル150円で買いポジションを保有したとします。

その後、1ドル145円まで下落すると5円の損失になりますが、1ドル148円で売りポジションも保有して両建てすれば、3円の利益となるので、トータル2円の損失で収まります。

海外FXで同じ口座内での両建てのみ可能


ほとんどの海外FX業者では、同一口座内の両建てのみ認められています。

同じロット数のポジションを両建てすると損益の変動が発生しないため、利益の一時確定やリスクヘッジなど、様々な戦略をとることができます。

ただし、早朝や指標発表時などのスプレッド拡大による損益変動は発生するため、ハイレバトレードの際には注意が必要です。

海外FXで禁止されている両建て


海外FXでは次のような両建てが禁止されています。

  • 追加口座を用いた複数口座の両建て
  • 異なる海外FX業者を利用した両建て
  • アービトラージを目的とした両建て

1つずつ詳しく見ていきましょう。

追加口座を用いた複数口座の両建て


複数口座の両建ては、多くの海外FX業者で禁止されています。

例えば、XMで追加口座を開設して、口座Aではドル円の買いポジション、口座Bではドル円の売りポジションを保有するのは、複数口座の両建てにあたります。

複数口座での両建てが禁止されている理由は、ゼロカットシステムの悪用を防ぐためです。

異なる口座でEA(自動売買システム)を稼働させて、意図せず両建てになってしまった場合も、ペナルティを受ける可能性があるので注意しましょう。

異なる海外FX業者を利用した両建て


異なる海外FX業者を利用した両建ても多くの業者で禁止されています。

例えば、XMとTitanFXの口座をそれぞれ開設して、XMではドル円の買いポジション、TitanFXではドル円の売りポジションを保有するのは、複数業者の両建てにあたります。

海外FX業者では基本的にMT4・MT5の各アカウントの保有ポジションの監視や、取引データの分析、業者間のブラックリストの共有を行っています。

そのため、異なる海外FX業社を利用した両建てでも特定されてしまうので、注意しましょう。

アービトラージを目的とした両建て


アービトラージを目的とした両建ても禁止されています。
アービトラージ(裁定取引)とは、同一の価値を持つ商品の一時的な価格差を利用して、割高の方を売り、割安の方を買う取引のことです。

中でもレートエラーのような状況では、両建てが関わることがあります。
レートエラーや接続遅延は、システム上のトラブルなどで本来の市場の適正レートが供給されない状況になります。

このような状況ではトレーダーが利益を出しやすい分、業者に損失が発生するため禁止されているのです。

海外FXの両建てに関する注意点


ここでは、海外FXの両建てに関する注意点を3つ紹介します。

強制ロスカットを避ける両建ては難しい


両建てで強制ロスカットを避けることは難しいです。
証拠金維持率が変動しないため、強制ロスカットを一時的には避けられますが、最終的には両建てを解除しなければいけません。

例えば、買いポジションの強制ロスカットを避けるために売りポジションを建てて両建てするとします。

ここから価格が大幅に上昇した場合、売りポジションを決済しなければ、買いポジションの含み損は強制ロスカットされてしまいます。

証拠金維持率が変動する


両建てをした時点では、基本的に証拠金維持率は変動しません。
しかし、スワップポイントや資金調達料(仮想通貨の場合)で発生するコストを支払うことで、証拠金維持率が変動します。

それにより、両建てポジションを持っている状態でも、証拠金維持率が下がりロスカットされてしまう可能性があります。
特にスイングトレードなど日をまたぐトレードをする場合は、スワップポイントを確認しておきましょう。

異業者間の両建てはバレる


異業者間の両建ては禁止されているとはいえ、バレることはないと考える方も多いです。

しかし、実際には各FX業者が提携する「リクイディティプロバイダー」や「取引ツール」を通じて、高い確率でバレてしまいます。
特に複数の業者を利用する際には、両建てのルールに抵触しないように注意しましょう。

両建てがバレる理由


海外FXの両建てはバレないと考えている人も多いですが、高い確率でバレてしまいます。
ここでは、両建てがバレる理由について紹介します。

MT4やMT5などの取引プラットフォームは各社共通の取引ツール


複数業者での両建てがバレる理由は、MT4やMT5などの取引プラットフォームが各社共通だからです。

取引プラットフォームが共通しているということは、全ての取引情報が開発元である「メタクオーツ社」に集積されます。
他にも、複数名が協力して行う両建てでも、ある程度の規則性を見抜いて発覚する可能性が高いです。

MT4やMT5などの取引プラットフォームを利用していない場合でも、バレる可能性があることを理解しておきましょう。

海外FX業者間でトレーダーの情報やブラックリストが共有されている


海外FX業者間でトレーダーの情報やブラックリストが共有されていることも、複数業者間の両建てがバレてしまう理由の一つです。

FX業者にとって禁止している両建ては、絶対に行われたくない取引手法です。

そのため、規約違反を行うトレーダーや口座凍結されたトレーダーの情報を各業者間で共有することにはメリットがあります。

規約違反によって口座が凍結されると、その業者だけでなく他の業者も利用できなくなる可能性があるので注意しましょう。

両建てがバレない方法


続いて、両建てがバレない方法を紹介します。
なお、万が一バレた時のリスクも考慮すると、基本的にはやらない方が良いでしょう。

海外FX業者と国内FX業者間で異なる取引プラットフォームで両建て取引を行う


1つ目は、海外FX業者と国内FX業者間で異なる取引プラットフォームで両建て取引を行う方法です。
海外FX業者で禁止された両建てがバレるのは、共通する取引プラットフォームの利用情報が共有される仕組みがあるからです。

情報の共有は海外FX業者同士で行われるため、国内FX業者で異なる取引プラットフォームを利用すればバレない可能性はあります。

ただし、絶対バレないわけではなく、自動検知システム等で発見される可能性があることは理解しておきましょう。

少額のトレードに限定して、FX会社に見逃してもらう


2つ目は、少額のトレードに限定してFX会社に見逃してもらう方法です。
規約違反に該当する両建てでも、少額で悪意のない取引と判断されれば見逃してもらえる可能性があります。

ただし、どんな判断基準なのかは業者によって異なり、少額でも規約違反となるケースがあるので注意しましょう。

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海外FXの両建てのメリット


海外FXの両建てのメリットを7つ紹介します。

証拠金を抑えられる


海外FXで両建てすれば、証拠金を抑えられます。
FX取引ではあらかじめ口座に入金することで、それを担保としたレバレッジ取引が可能です。

一般的には、買い・売りの片方もしくは両方のポジションの証拠金が必要になります。
しかし、FX業者の中にはこの証拠金が実質0円で両建てを行えるケースもあります。

証拠金に余裕が生まれるので、他の取引のためにお金を使えます。

為替変動に対応しやすい


両建ては、為替変動に対応しやすいというメリットもあります。
そのため、急激な価格変動が起きたとしても、両建てをしておけば損失をカバーできます。

例えば、買いポジションのみを保有していた場合、価格が大幅に下落すると大きな損失が発生してしまいます。
その反面、同時に売りポジションも保有していれば、損失を最小限に抑えられるのです。

中長期と短期で真逆のトレンドを狙った取引ができる


海外FXで両建てを行うと、中長期と短期で真逆のトレンドを狙った取引ができます。
中長期では上昇トレンドを作っている場合でも、短期的に見ると下降トレンドになっていることもあります。

そんな時に中長期で買いポジション、短期的に売りポジションを保有することで、利益を出しやすいです。
海外FX業者ではスキャルピングも認められていることが多く、両建て取引をしながら小さい利益を積み上げていくことができます。

税金対策につながる


海外FXの両建ては税金対策につながります。
FXではその年度に利益を確定すると翌年に確定申告をして、税金を納めなければいけません。

一方で、利益を確定せずにポジションを保有していると、年末年始の為替変動によって、利益が減る可能性もあります。

しかし、両建てをしておけばリスクヘッジが可能であるため、税金を翌年以降に持ち越しながら為替変動によるリスクを軽減できます。

スワップポイントを用いた利益獲得が可能


海外FXで両建てすると、スワップポイントによる利益獲得も可能です。
スワップポイントは金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買うことで毎日スワップポイントを獲得できます。

1つのFX業者で両建てを行うと、価格変動によって損益が相殺されるため、スワップポイントによる利益は期待できません。

しかし、2つのFX業者で両建てを行えば、スワップポイントによる利益を狙えます。

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重要な指標が発表される際の利益が狙える


海外FXで両建てすると、重要な指標が発表される際の利益を狙えます。
米国の雇用統計や消費者物価指数など、重要な経済指標発表時は値動きが激しくなるため、ポジションを持ちにくいです。
そんな時に両建てをすることで、リスクヘッジしながら利益を狙うこともできます。
しかし、チャートが激しく乱高下すると、両方のポジションで強制ロスカットされるリスクもあるので注意が必要です。

損失を固定することができる


海外FXで両建てすると、損失をある程度の範囲に固定することができます。
値動きの予想が大きく外れて、想定以上の損失を抱えている場合に、反対のポジションを持つことで損失を固定できます。

両方のポジションを持っていれば、相場の変動に一喜一憂する心配がないので、特に相場から離れるときにおすすめです。

海外FXの両建てのデメリット


続いて、海外FXの両建てのデメリットを3つ紹介します。

ロスカットリスクの上昇


両建てにはロスカットリスクの上昇というデメリットがあります。
ロスカットとは、海外FX業者が定める証拠金維持率まで下がると、保有ポジションが強制的に決済されるシステムです。

両建てでは、買いと売りの2つのポジションを保有するため、より多くの証拠金が必要になります。

結果的に証拠金維持率が下がりやすく、ロスカットリスクも高まるので、余裕を持った資金管理が大切です。

スプレッドが増えやすい


スプレッドが増えやすいのも両建てのデメリットです。
スプレッドとは買値と売値の差で、取引毎に必ずかかるコストです。

両建てでは、2つのポジションを保有するため、通常の倍のコストがかかります。
特に短い間隔で取引を行う場合、スプレッドによるコスト負担が大きくなるので注意しましょう。

スワップポイントによる損失リスクが上がる


両建てはスワップポイントによる損失リスクが上がります。
スワップポイントとは、2ヶ国間の金利差を調整する仕組みで、プラススワップの通貨ペアを保有すれば、毎日金利を得られます。

しかし、多くの海外FX業者では主要通貨ペアのスワップポイントが「買い」と「売り」両方がマイナスに設定されています。

そのため、過剰にスワップポイントがかかる可能性があるので注意しましょう。

禁止されている両建て取引を行なったらどんなペナルティがあるか


各業者で禁止されている両建て取引を行うと、利益没収や出金拒否、口座凍結などのペナルティが課せられます。
不正取引で得た利益が没収され、出金できなくなるのは当然です。

規約違反によって口座が凍結されると、同じ業者を利用できなくなるのでご注意ください。

海外FXで両建て取引可能なおすすめ業者


ここでは、海外FXで両建て取引可能なおすすめ業者を3社紹介します。

Exness(エクスネス)


Exnessは無制限レバレッジ&低コストで取引できる海外FX業者です。
中でも複数口座間の両建てを認めている数少ない業者で、Exnessは両建て取引に寛容なブローカーと言えます。

また、特定の銘柄でスワップフリーが適用され、両建て時にポジションを持ち越した際のコストを大幅に削減できます。
Exnessの総合的にハイスペックな取引環境は、両建てにも適していると言えるでしょう。


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TitanFX(タイタンFX)


TitanFXはスプレッドの狭さや約定力の高さが特徴の海外FX業者です。
口座残高によるレバレッジ制限も受けないため、大口の取引にも向いています。

取引の透明性が高いことも特徴で、安定した取引環境の中で両建てを利用していくことで、利益を出しやすいブローカーと言えるでしょう。

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XMTrading(エックスエム)


XMTradingは日本で最も人気がある海外FX業者です。
XMのKIWAMI極口座は、一部の銘柄においてスワップフリーが適用され、両建てを行う際にスワップによるコストが発生しません。

さらに、狭いスプレッド&取引手数料無料なので、両建て取引を低コストで行えます。
豪華なボーナスキャンペーンが開催されており、自己資金の負担を減らして低リスクで両建てできるのも特徴です。

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海外FX業者の両建て取引に関するよくある質問


海外FX業者の両建て取引に関するよくある質問をまとめました。

同一口座内で両建て取引をすれば損をせずにポジションが保有できるのか?


海外FX業者で同一口座内の両建て取引を行なっても、損失が大きくなる可能性もあります。
特にマイナススワップの通貨ペアを保有すると、毎日コストを支払う必要があります。

また、ポジション決済時に取引手数料が必要な口座もあるため、コスト面に関してはしっかり考えることが大切です。

禁止されている両建て取引を行うとどのようなペナルティがあるか?


禁止されている両建て取引を行うと、利益没収や出金拒否、口座凍結などのペナルティが課せられます。
規約違反によって口座が凍結されると、同じ業者を利用できなくなるのでご注意ください。

XMTradingとExnessの取引口座間で両建て取引をしたら規約違反になるか?


Exnessでは複数口座・複数業者間の両建ても認められています。
しかし、XMTradingでは同一口座内の両建てしか認められていません。
そのため、XMTrading側の利用規約違反を指摘される可能性が高いでしょう。

海外FX業者で複数口座間の両建て取引が禁止されている理由は何ですか?


海外FXで複数口座間の両建て取引が禁止されているのは、トレーダーが利益を出しやすい状態になり、FX業者が損失を抱える可能性が高まるからです。

ゼロカットシステムを悪用することもでき、片方のポジションではゼロカット、もう片方のポジションでは確実に利益を出すことができます。

海外FX業者のボーナスを使って両建て取引を行っても良いですか?


ボーナスを使った両建て取引はFX業者によって規約が異なります。
基本的には、同一口座内の両建てであれば認められる可能性は高いです。

また、ボーナスを使った両建て取引を認めているFX業者でも、複数口座・複数業者間の両建ては基本的に禁止されているので注意しましょう。

まとめ

今回は、海外FXで許可されている両建てや禁止されている両建てについて解説してきました。
両建てはリスクヘッジに有効なトレード手法ですが、基本的に同一口座内の両建て以外は禁止されています。

禁止されている両建てを行うと利益没収や出金拒否、口座凍結などのペナルティが課せられる可能性があるので注意が必要です。
バレなきゃ良いと考える人もいますが、高い確率でバレるので、各業者の両建てルールを確認した上で行うようにしましょう。


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